私が五常を知ったきっかけは「タオのメソッド」仲谷一祐著 いう書籍をたまたま見つけて読んだことからでした。
今思えば中医アロマに出会って中医学を学ぶ機会があったので古代中国の自然哲学である陰陽五行思想もすでに知ることができていたので、タオについてすんなりと受け入れることができたのだと思います。というよりずっとタオを無意識で求めていたのかもしれません。
ところで五常とは陰陽五行思想を発端としています。
大昔、老子という哲学者が書いた「道徳経」という書物に五常についての有難い教えが記されています。
その事を私のような中国の古典なんてさっぱりわからないという人間にもわかるように五常のしくみについてまとめられているのが「タオのメソッド」だったんです。
ひとりの人間も大きな宇宙の中の一部でその大きな大きな自然の営みの流れに乗って生きることが楽に無理なく自分らしく生き生きと生きるコツだということがわかります。
その流れというものを陰陽五行という法則に置き換えて私たちにわかりやすく教えてくれているのだと思います。
そして、「道徳経」の全文の内容を仲谷先生はわかりやすく「タオと共にいる」という書籍でまとめられています。
この中の1節に「自分を見失わない方法」という文章があります。
以下引用
「自分を見失わない方法
さまざまな色は 、人の目を狂わせる 。
さまざまな音は 、人の耳を狂わせる 。
さまざまな味は 、人の舌を狂わせる 。
馬を走らせ狩りをすることは 、興奮して人の心を狂わせる 。
貴重なものがあれば 、それが欲しいと人の心を狂わせる 。
タオの人は 、内を充実させ外に惑わされないようにしている 。
狂わせるものはいつも外にあると知っているから 。
自分になくて自分以外にあるものを捨て 、すでに自分にあるものを拾おうとしている 。」
自分を狂わせるものは自分の外にあるものを通して自分の中の違和感を自分で生み出しているということ。
そこにまずは気付くことが「内を充実させ外に惑わされないようにして…」というタオの人に近づけることになるのだろうと思います。
この書籍も私を導いてくれるありがたい一冊です。